基礎体温及び基礎体温表
今回は生理不順 (月経不順)や、不妊症でよく使われる基礎体温や基礎体温表について考察したいと思います。
しかし、仕事の関係で就寝が不規則な方は、朝でなくても構いませんし、必ずしも同じ時刻でなくても良いと思います。あまり、かしこまっても長続きはしないものです。
また、几帳面な方によくある傾向ですが、基礎体温のわずかな増減に神経質になる方がいます。基礎体温は視野を広く持って観察すべきもので、全体の流れを把握することが重要なのです。仕事が休みの日などは起床時間がいつもより遅いために、ふだんより体温が高めになる傾向があります。また、お酒を飲んだ翌朝(お酒の量にもよりますが)などもいつもの体温と違ってきます。他にも体温を変化させうる要因は多いです。細かなことに気を使わずに、多少大雑把でもいいです。
日記をつける時もそうですが、最初から意気込んで、生真面目過ぎても、疲れるばっかりで途中で挫折してしまいます。気楽に、そして日記代わりにでもつけてみてはどうでしょう。続けることが大切です。
基礎体温はご存知のように、婦人体温計を使って口腔内で測定します。最近では電子体温計が主流になっています。一方、水銀体温計の場合は、測定に時間がかかるうえに、間違って噛んでしまい水銀が口の中に入ってしまうこともあるようです。
それから、ここが大切なのですが、基礎体温表にデータを記録し折れ線グラフにしてください。電子体温計にも記録されますがアバウトで読みにくく、全体像が分かりません。是非、体温表に書き写してほしいものです。体温表に記載すると自分の生活リズムが分かりますし、健康チェックにもなります。
基礎体温表は縦軸と横軸の比が決まっていますので、できれば薬局で購入していただくか、インターネットでダウンロードして正確な体温表に記録してください。基礎体温測定は長く続けることが大切ですので、リラックスしてやりましょう。
基礎体温は低温相と高温相の2つの温度相に分かれます、これを二相性といいます。排卵があると卵巣から黄体ホルモンという女性ホルモンが分泌されます、この黄体ホルモンが基礎体温を上昇させるのです。ですから、基礎体温が上昇すれば排卵があるということになるわけですが、例外もあります。それは排卵をしていないのに、卵巣から黄体ホルモンが分泌されるケースです、これを黄体化未破裂卵胞といいます。このケースですと、当然妊娠は不可能です。この現象は時々みられます、超音波断層法で診断が必要です。
体温にはもちろん個人差があり、測定の際の状態にも影響を受けますのであまり神経質になる必要はないです。それどころか基礎体温を測定し始めると、排卵の時期が不定になったり、無排卵になったりするケースがあります。これでは本末転倒です、あくまでも、基礎体温はひとつの目安であり気楽な気持ちでやりましょう。
また、基礎体温の一番低い日が排卵日だと思っておられる方が多いですが、そうとは限りませんよ。基礎体温はあくまでも参考に過ぎないのです。
外来受診時に基礎体温をつけていなくても心配要りません、気軽に御来院ください。
月経不順とダイエット
当院は、月経不順を訴える方が多く来院されます。春先、秋口が多いでしょうか。月経が規則正しく発来するためには、次のことが重要です。先ず、卵巣から分泌される性ホルモン、これには2種類ありますが、1つは卵胞ホルモン、もう1つは黄体ホルモン、これらのホルモンが十二分に分泌されることと、排卵が規則正しく、一定の周期でおこなわれることです。
月経不順の方の多くがこの排卵という働きに問題があるケースが多いようです。排卵は卵巣から卵子が排出されることですが、このメカニズムはかなり複雑で、卵巣ばかりではなく、頭の中の視床下部という所や、下垂体などに問題があると排卵障害がおこります。これらの働きが順調であれば月経は規則正しく発来します。
最近、健康ブームであり様々な健康法が巷に溢れていますが、無理なダイエットにより急激に体重を落とし月経が止まってしまう方が多いです。この場合体重が元に戻っても月経はなかなか発来しません。治療を開始しても月経が正常になるのに何年もかかる方が多いんです。
食事制限だけで体重を落としてはいけません、どうしても体重が気になる方は、体重よりも体脂肪率を考え、栄養のバランスと運動を取り入れ少しずつおこなっていくのが良いでしょう。
話はそれてしまいますが、逆に体重が増加するケースをお話します。お相撲さんはなんといっても大きいほうが有利です、体重が軽いと不利ですよね。 で、彼らはどうしているかというと、朝稽古の後に遅めの食事を取ります、稽古の後ですからお腹はめちゃくちゃ空いています、かなりの量を食べます、ここが大事なのですが問題はその食べるスピードです、すさまじい速さで次から次へと食べていきます。食べるスピードが速いと満腹感は追いつきません、よってどんどん詰め込めるわけです。そして、お腹が一杯になったところで寝ます。食事と睡眠の間隔が短ければ短いほど、摂取したカロリーは消費されずに身に付いてしまいます、体重はうなぎのぼりです。
お分かりでしょう、食事は3度摂ってください、そしてゆっくり楽しんで食べましょう、人間だけです食事のスピードをコントロールできるのは、さらに食事と睡眠の間隔は多く空けましょう。この3つを実行するだけでもかなりの効果はあります。
運動となると多忙な生活の中で難しい面もあるかと思います。そこで私からの提案、歩くスピードを上げてみましょう、生活の中で歩くことが一番の運動ではありませんか、ジョギングもいいですがなかなか続けることは難しい、歩くのだったら通勤、通学、お買い物、普段誰だってやっていますし、お金もかかりません。エレベーターなど使わずに歩きましょう、階段の上り下りなど最高の有酸素運動です。
無理なダイエットにより月経が止まってしまい、肌もあれ、若々しさがなくなり、将来不妊の原因になっては大変です。健康をトータルで考えていきましょう、いかがですか。